七番 法長寺(ほうちょうじ)

青苔山(せいたいさん)法長寺(ほうちょうじ)
本尊  十一面観世音菩薩
宗派  曹洞宗
ご真言 おん あろりきゃ そわか

法長寺の本堂は、江戸時代の「マルチ人間」、平賀源内(1728-1780)の設計を元に
建築されたともいわれる、秩父札所中最大の本堂です。

鉱山開発のため秩父に滞在していたという平賀源内の足跡は、秩父のあちらこちらで
みられます。

7番 法長寺

法長寺からの武甲山

牛伏堂の由来 その1

平将門と戦って敗れた、花園城主の家臣がこの地で亡くなりました。
周辺で兵乱を避けていたこの寺の僧が、息絶えた家臣を埋葬しました。

乱世も終り、家臣の妻子がこの地に戻ってきました。
夫の死を知り泣き暮らしていると、妻子を慕ってくる子牛に出会いました。

すると、あるとき突然、子牛が人間の言葉で語りだしたのです。
「殺生の報いから、いま牛の子に生まれ変わり苦しんでいる。
どうかお前たち、出家して供養してくれ」と。

妻子はただちに出家し観音様に仕え供養しました。

牛伏堂の由来 その2

行基菩薩(ぎょうきぼさつ)が、自ら刻んだ観音像を背負い、修行のため
諸国を歩き回っていた時の事、この地で急に観音像が重くなりました。
「これは何かの霊験」と思い、そこへ観音像を置いて行きました。

しばらくして、牧童が草刈りをしていると伏して動けない牛を見つけました。
気の毒に思った牧童は、牛に寄り添い一夜を明かしました。

翌朝牛の姿はなく、その場所から十一面観音像が見つかったのです。
村人は、「牛は観音の化身」と考え、お堂を建てお祀りし、ここを牛伏堂と
呼びました。

札所七番への行き方

◇西武鉄道「横瀬駅」から徒歩25分
◇六番から徒歩約10分(0.8km)

お問い合わせ

法長寺(ほうちょうじ)
埼玉県秩父郡横瀬町横瀬1508
0494-22-1921

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