七番 法長寺(ほうちょうじ)
- 2016/6/20
- 更新日 2017/11/10
- 札所1番~17番
- 2523
青苔山(せいたいさん)法長寺(ほうちょうじ)
本尊 十一面観世音菩薩
宗派 曹洞宗
ご真言 おん あろりきゃ そわか
法長寺の本堂は、江戸時代の「マルチ人間」、平賀源内(1728-1780)の設計を元に
建築されたともいわれる、秩父札所中最大の本堂です。
鉱山開発のため秩父に滞在していたという平賀源内の足跡は、秩父のあちらこちらで
みられます。
牛伏堂の由来 その1
平将門と戦って敗れた、花園城主の家臣がこの地で亡くなりました。
周辺で兵乱を避けていたこの寺の僧が、息絶えた家臣を埋葬しました。
乱世も終り、家臣の妻子がこの地に戻ってきました。
夫の死を知り泣き暮らしていると、妻子を慕ってくる子牛に出会いました。
すると、あるとき突然、子牛が人間の言葉で語りだしたのです。
「殺生の報いから、いま牛の子に生まれ変わり苦しんでいる。
どうかお前たち、出家して供養してくれ」と。
妻子はただちに出家し観音様に仕え供養しました。
牛伏堂の由来 その2
行基菩薩(ぎょうきぼさつ)が、自ら刻んだ観音像を背負い、修行のため
諸国を歩き回っていた時の事、この地で急に観音像が重くなりました。
「これは何かの霊験」と思い、そこへ観音像を置いて行きました。
しばらくして、牧童が草刈りをしていると伏して動けない牛を見つけました。
気の毒に思った牧童は、牛に寄り添い一夜を明かしました。
翌朝牛の姿はなく、その場所から十一面観音像が見つかったのです。
村人は、「牛は観音の化身」と考え、お堂を建てお祀りし、ここを牛伏堂と
呼びました。
札所七番への行き方
◇西武鉄道「横瀬駅」から徒歩25分
◇六番から徒歩約10分(0.8km)
お問い合わせ
法長寺(ほうちょうじ)
埼玉県秩父郡横瀬町横瀬1508
0494-22-1921