二十五番 久昌寺(きゅうしょうじ)
- 2016/6/21
- 更新日 2017/11/10
- 札所18番~34番
- 2318

岩谷山(いわやさん)久昌寺(きゅうしょうじ)
本尊 聖観世音菩薩
宗派 曹洞宗
ご真言 おん あろりきゃ そわか
御手判寺(おてはんじ)
ここは別名御手判寺。
「手判」とは判子の事。寺宝の石造りの御手判は、地獄に招かれた
性空上人が読経の礼として閻魔大王から賜ったというもの。
無事にあの世へいける通行手形だそうです。
- 山門
- 石柱
縁起
二十二番に続きここにも悲しい寺の縁起がありました。
昔、奥野というところに女が住んでいました。
心の荒んだ女で、親類とも交わらず、父母にも疎まれ、身重の身でありながら
家を追い出され久那の岩屋に住み始めました。
その後も邪な心は変わらず、なんと荒川に投げ込まれてしまったのです。
しかし、一命をとりとめた女は山の奥に分け入り女の子を産みました。
その後は木の実や谷の水を糧にして暮らしていました。
時には村人に遭遇することもありましたが、自分が生きていることが知られたら
危害が加えられると思い、鬼のように振る舞っていました。
実際、幼い子供に出会うと心ならずも噛みついたりしたのです。
女の思いどおり、「鬼の棲む山」と噂され村人が寄り付くことはありませんでした。
女が死んだのは娘が15歳のとき。母の他に頼る人も知らない娘が悲しみに
泣き暮らしていると、花を手にした光輝く顔の女性が現われ、こう言いました。
「観世音に祈りなさい。そうすれば必ずあなたの母は救われます。」
また別のとき、こんな神のお告げがありました。
「これから一人の僧がやって来る。僧と一緒に麓へ行き村人に語ってここに
観音堂を建てなさい。」
すると、お告げのとおり旅の僧がやってきました。僧は娘を連れ山を下り、
村人にすべてを話して聞かせたのです。
やがて、村人や女の親類も協力し合って観音堂を完成させたそうです。
- 久昌寺から望む観音堂と武甲山
- 観音堂裏の岩山
札所二十五番への行き方
◇西武鉄道「西武秩父駅」から西武バス「浦山常盤橋行き」乗車
「浦山常盤橋」下車 徒歩18分
西武鉄道「西武秩父駅」から西武バス「花見の里循環」乗車
「久那」下車 徒歩8分
秩父鉄道「浦山口駅」から徒歩26分
◇二十四番から徒歩42分(2.8km)
お問い合わせ
久昌寺(きゅうしょうじ)
埼玉県秩父市久那2215
0494-23-7309