二十二番 童子堂(どうじどう)
- 2016/6/21
- 更新日 2017/11/10
- 札所18番~34番
- 2285
華台山(かたいさん)童子堂(どうじどう)
本尊 聖観世音菩薩
宗派 真言宗豊山派
ご真言 おん あろりきゃ そわか
観音霊験記
観音霊験記とは、西国、坂東、秩父の百観音霊場を扱った錦絵です。
霊場の縁起にまつわる逸話と挿絵が描かれており、絵は二代目歌川広重と
歌川国貞の二人の浮世絵師、文は万亭応賀によるものです。
現在多くの霊場の本堂や観音堂に掛けられている大絵馬は、この錦絵をもとにして
作られました。
二十二番の霊験記
昔、讃岐の国に裕福な農家がありました。この家の男は大変ケチな人で、
あるとき、行脚の僧がやってきて一食の施しを求めましたが、もちろん
与えることはありませんでした。
僧は仕方なく米を買いもとめ、男の門前でそれを器に入れ犬を呼びました。
すると、犬の姿になったこの家の息子が走り寄り食べ始めたのです。
驚き、悲しみにくれた両親は僧に詫びましたが、「これは因果だ。施すことを知らないお前の罰だ。
二十二番 童子堂へお参りしなさい」と言って去りました。
男は犬になった息子を連れ西国、坂東を巡礼した後秩父へ趣き、ここ二十二番を
お参りすると、息子は元の姿に戻りました。
その後男は強欲を改め、二十二番の熱心な信者になったそうです。
札所二十二番への行き方
◇西武鉄道「西武秩父駅」から西武バス「吉田総合支所・吉田元気村行き」乗車
「札所二十二番入口」下車 徒歩5分
◇二十一番から徒歩約18分(1.4km)
お問い合わせ
童子堂(どうじどう)
埼玉県秩父市寺尾3600
0494-23-9989