三十一番 観音院(かんのんいん)
- 2016/6/21
- 更新日 2017/11/10
- 札所18番~34番
- 2177
鷲窟山(しゅうくつさん)観音院(かんのんいん)
本尊 聖観世音菩薩
宗派 曹洞宗
ご真言 おん あろりきゃ そわか
秩父札所中最西端に位置するのが、ここ三十一番観音院。
ご詠歌に、
「深山路を かき分け尋ね行きみれば、、、」とありますが、
まさに深山路をかき分けて進む感じ。途中観音山トンネルを
抜ける頃から空気感が違います。
よっ!日本一!
山門の仁王像は、明治元年(1868)長野の名石工 藤森吉弥作で、台石を加えると
高さ4m、その規模は日本一と言われています。
背後の岩に包まれて ~観音堂~
他では見られないこの光景は、
「ここまで来てよかった。296段の階段を、頑張って上って来てよかった、、、」
と思えるほどです。
(階段の登り口付近にある杖には、本当に助けられました。中高年の皆さまはぜひ。)
ご本尊の運命
秩父に縁のある歴史上の人物で一番有名と思われる畠山重忠。
坂東武士の鑑と称される重忠ですが、鷲の巣からご本尊を発見したのが重忠です。
ご本尊は将門の乱以降行方知れずになっていたのですが、この地に狩りに来た
重忠が鷲の巣を見つけ、家臣 本多親常に命じ矢を射させたそうです。
矢はひとつ残らず当たっているのに、なぜかすべて跳ね返される。不思議に思い
巣を降ろさせると巣の中に行基作の観音像があったそうです。
他にも見どころがいっぱい
修験者の水垢離の場であった聖浄の滝(しょうじょうのたき)。
弘法大師が一夜で彫ったという磨崖仏。
かつてここを縦走した修験者たちが目にしたであろう奥の院からの眺め。
修験者たちが見た景色と、今私の眼前に広がる景色はほとんど同じなのではないかと
思えるほど。それほど手つかずの自然が広がっています。
札所三十一番への行き方
◇西武鉄道「西武秩父駅」から西武バス「栗尾行き」乗車
「栗尾」下車 徒歩約1時間
◇三十番から徒歩約3時間30分(15.4km)
お問い合わせ
観音院(かんのんいん)
埼玉県秩父郡小鹿野町飯田観音2211
0494-75-3300