秩父のお花を楽しむ金曜日「マリーゴールド」花金ep.12

  • 2017/8/4
  • 更新日 2017/8/4
  • 2504
マリーゴールド アイキャッチイメージ 花金1

この世に生きるすべてのものに平等に与えられるもの。
それは”時”です。

嫉妬は憎しみではなく、羨望である

校庭や家庭でも育てられることが多く、
私たちにもなじみの深いお花、マリーゴールド。

まるで元気の象徴のような明るい色をもつマリーゴールドには、
ちょっと暗いイメージの花言葉がつけられています。

マリーゴールドの花言葉の1つは「嫉妬」。

あの人は嫉妬して本当に立派だね、なんて誰も言わないように
嫉妬という言葉には、褒められるような前向きな感じはありませんね。

嫉妬という感情は、誰もが経験したくないものでもあります。

嫉妬したときの、あの嫌な気持ち。

嫉妬していることが恥ずかしくて誰にも打ち明けることができず、
自分でも自分の気持ちを見て見ぬフリ。

苦しくて苦しくてたまらない、あの気持ち。

そんな気持ちが気づかせてくれることがあります。
嫉妬してしまうとき、それは自分のコンプレックスが具現化されるときでもあります。

例えば、仕事で成功している人に嫉妬してしまうのは、
自分の仕事に満足していないからではありませんか?

嫉妬は自分を客観的に見ることのできるチャンスでもあるんです。

ちょっとだけ冷静になって、自分を見つめるきっかけに転換しましょう。

絶望を時に流す

あなたは絶望したことがありますか?

井戸に突き落とされたような、真っ暗で閉鎖的な恐怖と
嵐の海のように暴れまわる不安の中で
泣くこともできないほどの圧倒的な無力に打ちのめされたことが。

「ああ、なんのために生きているんだろう」

この美しい世界にさえ希望を抱くことができず、
ひたすら絶望に飲み込まれて何も考えられなくなって、
生きることさえわからなくなって。

マリーゴールドの花言葉「絶望」には
とても恐ろしいものを感じます。

明るい花色が、より一層この言葉を強調しています。

もし、あなたが絶望してしまったとき。
この世の全てが嘆かわしく、自分の存在を疎ましくさえ感じるとき。

絶望の中のあなたには、きっと誰の声も耳に届かないでしょう。
何をすることもできないでしょう。

私たちは”時”に頼ることでしか解決できないことがあります。
そのうちの1つが、絶望ではないでしょうか。

美味しく感じないお酒を体に流し込んでも、
自分の体と心を傷つけるように誰かに身を任せても、
何も癒されないどころか、状況が悪くなってしまうことは知っているはず。

何をして過ごしても、何もせず過ごしても、
時がゆったりと和ませてくれます。

時は残酷なほどに平等です。

そして、暗闇の中ではわずかな光でもまぶしく感じるように、
絶望の中でも目を開けていれば景色が見えくるはずです。

絶望に屈することなく、受け入れ、そっと”時”に流しましょう。

大きな衝撃の後では、きっとあなたは
生まれ変わったような解放感と爽快感とに包まれます。

その時がくるまで、その時を誰かと共有できるまで、
わずかな光を手繰り寄せて忍びましょう。

あなたが絶望に蝕まれる前に、時を思い出せますように。

マリーゴールドについて

見ごろ :8月~10月
花言葉 :嫉妬・絶望
写真提供:岩間 秀朗

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