秩父のお花を楽しむ金曜日「ケイトウ」花金ep.17
- 2017/9/8
- 更新日 2017/9/7
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- 1929
まるで鶏のトサカのように見えるお花ケイトウは、
今の時期にピッタリの花言葉をもっています。
おしゃれ
ケイトウというお花は、漢字で”鶏頭”と書きます。
その名の通り、まるで鶏のトサカのような派手な見た目が印象的です。
ケイトウは8月から10月に見ごろとなり、秋の訪れを知らせてくれるお花です。
体中にまとわりつくような湿度の高い暑さが落ち着き、
サラリとした風と表情を変えた太陽に秋を感じる頃。
あぁ、着飾りたい!
そんな気持ちが駆り立てられる時期でもありますよね。
色を暗く染めた髪、ボルドーのリップ、フェイクファーのパンプス。
開放的な夏の装いから、落ち着いた秋の装いへ。
秋の訪れを知らせてくれるケイトウの花言葉は「おしゃれ」。
ケイトウまで派手には着飾れなくとも、
ネイルやアイシャドウ、バッグやアクセサリーなど、
ちょっとしたところで秋を感じられたら素敵ですよね。
風変わり
ケイトウのもつもう1つの花言葉は「風変わり」。
見た目が一般的なお花らしくないことからつけられたといわれています。
この言葉はネガティブなシーンで使われることが多いです。
「あの人、ちょっと変わってるね。」
というとき、多くの場合は敬遠を示しています。
風変わり、というのは普通の様子と変わっていること。
これだけなら何もマイナスな意味はないはずなのに、
どうしてこのような印象をもたれてしまうのでしょうか。
日本人は、秩序を保って組織で生きるのが得意です。
出る杭は打たれる、という言葉が未だに存在しているように、
グループからはみ出すことを良しとしない文化があります。
そして仲間意識も強く、みんなで成し遂げた、という感覚に敏感です。
大きなイベントを成功させた時なども、リーダーの成功ではなく、
全員の努力の結果だと捉えがちです。
誰かひとりではなく、みんな一緒に。
そんな背景から、風変わりという言葉にも、
マイナスのイメージを嗅ぎ取ってしまうのではないでしょうか。
ルールに従い、互いを尊重しあって生きていくということはとても大切です。
独りよがりでワガママになってしまうのは、己の未熟さ故だとしても、
周りに受け入れてもらえないのは当然です。
しかし、信念をもち、感謝の気持ちを忘れずに進むのであれば、
風変わりであってもいいんです。
”普通”とは、とても曖昧なもの。
基準にするのは少し乱暴です。
惑わされずに、自分を信じる強さをもって、日々を生きましょう。
ケイトウについて
見ごろ :8月~10月
花言葉 :おしゃれ・風変わり
写真提供:岩間 秀朗