秩父のお花を楽しむ金曜日「蕎麦の花」花金ep.22
- 2017/10/13
- 更新日 2017/10/16
- 連載
- 1899
お蕎麦は味わうだけではなく、お花も楽しみましょう。
秩父でも、蕎麦の花が咲いています。
懐かしい思い出
小さく可愛らしく咲く蕎麦の花。
秩父でも、そばの花の咲く時期に合わせてイベントが開催されます。
おそばを味わうだけではなく、お花も楽しめます。
「ちちぶ荒川秋そばの花見まつり」
「ちちぶ荒川新そばまつり」
日ごと夜が長くなり、物思いにふける時間が自然と増えてきました。
街ですれ違う知らない誰かの香りが、
親しかったあの人と似ていると、あれもこれも思い出してしまいます。
あの頃は若かったなぁ、なんて。
懐かしい思い出とは、いわば過ぎ去った時のこと。
その瞬間、その一瞬の感情のこと。
今、私が体験しているわけでもないのに、
懐かしい思い出はいつも鮮やかで、痛烈です。
お父さんの靴、おばあちゃんの背中、友達の笑い声。
誰かの懐かしい思い出話を聞くとき、
どうしてこんなにドキドキするんだろうと何時も不思議でした。
私の知らないことを知る、という単純な理由の他に、
話す人の感情が伝わってくるからなのかもしれませんね。
ずっと過去を見ていては今を生きることができません。
それでもたまには、自分の懐かしい思い出や
誰かの懐かしい思い出に耳を傾けてみるのもいいかもしれません。
喜びと悲しみ
蕎麦の花のもう一つの花言葉は「喜びと悲しみ」。
喜びと悲しみはいつでも背中合わせです。
大きな喜びを知ると、深い悲しみを乗り越えることができます。
嬉しいことがあると、必ず悲しいことが起こるのではありません。
たくさんの喜びは、悲しみと上手に付き合うためのパワーになります。
喜びがたくさんあれば、悲しみに耐え、手放すことができる。
対比されることの多い喜びと悲しみは別の物ではなく
私たちが感じている通り、本当に一体なのかもしれません。
喜びも、悲しみも、この人と。そう思える人は、誰ですか。
あなたの心を抱きしめてくれる人は、誰ですか。
蕎麦の花について
見ごろ :9月~10月
花言葉 :懐かしい思い出・喜びと悲しみ
撮影場所:ちちぶ花見の里
写真提供:岩間 秀朗