秩父のお花を楽しむ金曜日「キンシバイ」花金ep. 6
- 2017/6/23
- 更新日 2017/7/14
- 連載
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悲しみをとめるためにできること。
ごまかさないで、まずは素直に悲しむこと。
夏の始まりを告げる太陽の輝き
梅雨空の下、まぶしいほどの輝きを放つキンシバイ。
6月から7月に見ごろを迎えるので、
初夏から本格的な夏への移り変わりを知らせてくれるお花でもあります。
「きらめき」「太陽の輝き」という花言葉をもち、
雨降りの日にも気持ちをスッと晴れやかにしてくれます。
視界を曇らせ、暗い空にうなだれるばかりではなく、
雨粒で光る蜘蛛の巣の繊細さや、木々の洗われる神秘的な光景に注目してみる。
うまくいかない時だって、あなたの周りには素敵なことが溢れています。
悲しみから逃げずに向き合う
酷い言葉を投げつけられた時、大切な花が枯れてしまった時、
きちんと悲しむことができているでしょうか。
怒りに変換したり、自分を責めてしまったりしていませんか。
悲しい時は、それだけでいいんです。
ただ、悲しみに涙してください。
悲しみを受け入れると、不思議と誰かが寄り添ってくれます。
きちんと悲しむことで自然と悲しみとサヨナラができます。
怒ってごまかしたり、卑屈になったりしないで。
キンシバイには「悲しみをとめる」の花言葉があります。
悲しみは消えるのを待っていても消えません。
きちんと悲しんであげることで、きっと癒されていきます。
悲しみをとめるために、素直になること。
怖がらずに、きちんと悲しむこと。
まずは自分で自分の気持ちに気づいてあげましょう。
「私は今、どうして怒っているの?…本当は悲しかったの?」
魔法の呪文は秘密
キンシバイの花言葉の中には「秘密」という言葉もあります。
この事は二人だけの秘密ね、なんて幼い頃の約束を思い出しますね。
”この世界で、たった二人にしかわからない”ということが、
とっても特別に感じたことを覚えています。
秘密という響きが人を魅了するのは、この特別感ですよね。
たとえ、ママに秘密で夜更かししちゃった、…どんなに小さな秘密であっても、
”秘密”になった途端にその事実がキラキラ輝くから不思議です。
秘密という言葉が日常を輝かせる魔法の呪文だとしたら、
キンシバイは魔法のステッキなのかもしれません。
日常を無邪気なドキドキで彩るキンシバイ。
あなたの心にも、きらめきが灯りますように。
キンシバイについて
見ごろ :6月~7月
花言葉 :きらめき・太陽の輝き・悲しみをとめる・秘密
撮影場所:秩父ミューズパーク
写真提供:岩間 秀朗