秩父のお花を楽しむ金曜日「アンテモイデス」花金ep.37
- 2018/2/16
- 更新日 2018/2/16
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流通名で”花かんざし”と呼ばれるアンテモイデスをご紹介します。
変わらぬ思い
まるでドライフラワーのような花を咲かせるアンテモイデス。
風に吹かれて花が揺れるとカサカサっと紙のこすれるような軽い音を立てます。
実際に触れてみても、その感触はお花を思わせない不思議な感触です。
そんなアンテモイデスの花言葉は「変わらぬ思い」。
アンテモイデスは花の特徴から、ドライフラワーにしてもとても可愛らしく人気です。
長く楽しめるお花ということで、この花言葉がつけられました。
もうじき年度替わりを迎え、さまざまな環境の変化が起こりやすい時期になります。
環境の変化は気持ちの変化に影響します。
あなたの人生で目指すもの、成し遂げたいものは何ですか。
大きな自分の人生の夢、生きる目的にも匹敵するであろうものに向かっていくために、
確実に歩みを進めるための目標を決め、それをクリアする努力をする。
その工程の中では、努力をし続けるという苦難が付きまといます。
疲れた、諦めよう。そうなってしまう前に、少し休憩して考えてみましょう。
思いを変えずに貫くというのは、時に涙が出るほど、痛みを感じるほど辛く厳しいものです。
それでも、私は私の幸せのために歩き続けなければなりません。
自分の人生は、自分で勝ち取らなければなりません。
なぜ、私は人生をかけてこの夢を成し遂げたいのか。
そう問いかけることで、ゆっくり自分と向き合うことで、
環境の変化に惑わされず、変わらぬ思いを保てるかもしれません。
小さなお花を咲かせるアンテモイデスを見ながら、自分の理想の人生についてもう一度考えてみませんか。
温順
アンテモイデスには、冬の妖精という別名もあります。
小さな白い花が風になびく様子からつけられました。
植物やお花を見るたびに、なんて素直で美しいんだろう、と感動します。
太陽の光を目指し、風が吹けば揺れ、雨を受け入れる。
自分の生きる方法を知っていて、誰かを傷つけることもなく、自分を成長させていく。
こんな生き方は、未熟な私にはまだまだできそうにありません。
アンテモイデスには「温順」という花言葉もあります。
温順とは、穏やかで素直な様子を意味します。
まさに、自然の中で生きるお花を表しているような言葉です。
風に揺れるアンテモイデスのように、自然の中に生きるお花のように、温順でありたい。
心が騒がしい時には、アンテモイデスのお花に沈めてもらいましょう。
アンテモイデスについて
見ごろ :2月~5月
花言葉 :変わらぬ思い・温順
写真提供:岩間 秀朗