大人に読んでほしい!つららの妖精つららん 絵本作家てる吉

絵本作家てる吉さん

秩父に住んでいる絵本作家てる吉さんの描いた『つららの妖精 つららん つらりん つらろん』。
昨年11月に発売された、秩父の小鹿野町にある 尾ノ内渓谷をモデルにした舞台で、村にたった1人の男の子ルルキがつららの妖精つららんたちとお友達になっていく、ほっこりとちょっぴり切ない物語です。
今回は、てる吉さんのアトリエにお邪魔してお話をお伺いしてきました。

てる吉さんは1971年生まれ、埼玉県秩父郡小鹿野町在住の、自称「普段何をやっているかわからない、なんちゃって絵本作家」です。
中学時代にひきこもりを経験しましたが克服し、その後もさまざまな局地を克服し続けている人生の冒険家。
今作の前に『こいのたきのぼり』(2009年)を文芸社から出版。

つららの妖精つららんつらりんつらろん

今や小鹿野、尾ノ内渓谷のゆるキャラとして人気のつららんの生みの親である、てる吉さん。
つららんたちが出てくるお話は、8年も前から構想があったそうです。


お邪魔した日は、つららんの絵本を紙芝居に作りなおす作業の真っ最中でした。

絵本のモデルの尾ノ内氷柱では、1月から2月にかけて毎週土曜日の夜ライトアップが行われています。
そこに来たお客さんに向けてつららんの絵本ではなく、大勢の人が一緒に聴ける「紙芝居」にしてやったら面白いんじゃないかという、てる吉さんのアイディアをいろんな人が協力して実現するところだそう。

ただし、ライトアップが行われる日はあと1日で、間に合うように必死に作業されていました。

つららん絵本作家てる吉さん作業風景
残り2日しかないこの日は、てる吉さんの娘さんも紙芝居の色ぬりを手伝っていらっしゃいました。その色彩センスは親譲り、それとも天性なのでしょうか。
とても手馴れておりました。てる吉さんも「自分の娘とは思えないほど上手いなあ」と感心していました。(少しだけ親バカなのかなとも思いましたが。)

親子での作業は初めてとは思えないほど息ぴったりに進んでいきます。

絵本作家てる吉さん愛用色鉛筆
これは、てる吉さん愛用の色鉛筆たち。
絵本で使用しているものと同じものです。

色々なものを試した結果、これがお気に入りだそうです。

絵本作家てる吉さん作業2
何色もの青色を使い分けたり、重ねたり。

ところが突然、枠線の青を塗ってみる?と言われ、私もちょっとだけ色を塗らせていただきました。思いがけず貴重な体験をありがとうございました。

こんな感じで色鉛筆を駆使して、柔らかな色合いを表現されているのですね。

絵本の印刷では、色校正に苦労したそうです。
色鉛筆の色合いをそのまま出すことは難しいため、編集者の方と何度も打ち合わせを重ねたそうです。そのときの色校正の原画を特別に見せていただいたりもしました。

絵本作家てる吉さんとツララン

アトリエにて、てる吉さんの仕事を見守るつららん

それだけでなく、裏話として絵本の扉絵がお話につながっているということを教えてくださいました。
扉絵に描かれているのは、絵本の中には入ってないけれどお話の途中の1場面なのだそうです。
ここでネタ晴らしをしても面白くないと思いますので、ぜひ読んでみてどの場面かみんなで当てっこしてみてください。

『つららの妖精 つららん つらりん つらろん』の絵本は、今 秩父郡市内の幼稚園、小学校などで読まれ、反響を呼んでいます。
しかし、子どもたちだけではなく、大人の人にもぜひ読んでもらいたいと、てる吉さんはおっしゃています。

ある人は、この絵本を読むととても共感できると言います。
私自身、読み終わったあとに子どもの頃の思い出や、大人になった最近の素直になれない自分について考えさせられました。
この本について、てる吉さんは「絵本のどこかしらに人それぞれの共感または感情移入できるものがあるばすです。ちょこっとだけでも感じていただけると嬉しいです。」とおっしゃっていました。

ぜひ、子どもからおじいちゃんおばあちゃんまで手に取って読んでいただきたい物語です。

大事なことを忘れるところでした。

尾ノ内氷柱紙芝居
後日、紙芝居は無事ライトアップに間に合い、尾ノ内氷柱で上演されました。
またどこかでみなさんも紙芝居をきける機会があるかもしれません。

 

つららの妖精 つららん つらりん つらろん
¥1,512  さく・え てる吉

ルルキは、村でたった一人の子ども。一緒に遊ぶ友だちもいません。しかし、ある冬の日のこと、森で迷子になったルルキは、つららの妖精たち「つららん、つらりん、つらろん」の3にんに出会います。友だちになったルルキと妖精たちは、いっしょに楽しい毎日を過ごすのですが――。秩父で人気のご当地キャラクターと、人間の男の子との友情を描いた物語。

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