秩父のお花を楽しむ金曜日「枝垂れ桜」花金ep.43
- 2018/3/30
- 更新日 2018/3/29
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連日のぽかぽかの日差しに、桜が次々と開花しています。
春爛漫!な秩父から、春らしい写真と言葉をお送りします。
精神の美
壮大で繊細。
日本人の誰もが愛するお花、桜。
どっしりと構えた太い幹。
するするっとのびる枝。
その先の、小さな小さなお花。
実に、見事。
それ以外にこの感動を表す言葉が見つかりません。
さて、桜の花言葉をご存知でしょうか。
桜全般の花言葉は「精神の美」。
初代のアメリカ大統領であるジョージ・ワシントンが子どもの頃に、
お父さんが大切にしていた桜の木を切ってしまったとき、
正直に告白したことが由来とされています。
ありのままを告白し、謝罪するということは勇気のいることです。
特に罪悪感が強いときには、あまりの恐ろしさに逃げ出したくなることもありますよね。
私たちはその勇気も恐怖も体験しているからこそ、許しの尊さを知っています。
私たちが許すとき、それは開放されるときであるといえます。
怒りから、憎しみから、悲しみから、執着から、連鎖から。
許すことは、簡単なことではありません。
自分の一部がなくなってしまうような感じがして、寂しくて不安だからです。
絶対に許せないこと、というものには、強い信念や努力が関係しています。
つまり、許してしまうということは、今までの自分を否定することだと感じてしまうんです。
許すことは負けることではなく、否定することでもなく、
過剰に反応するのをやめること。感情を手放すこと。
事実をなかったことにするのではなく、認めて、手放すということ。
許し上手になるということが、生き上手になるコツなのかもしれません。
優美
いくつかの種類がある桜ですが、枝垂れ桜は特有の花言葉があります。
「優美」。
見た目にもふさわしい花言葉ですね。
やわらかくしなやかで、艶があって儚い。
そんな印象の言葉がつけられています。
桜には、太陽よりも月が似合うと思いませんか。
月明りに照らされる桜は、鈍く発光し、幻想的な美しさを醸します。
3月31日は満月です。
いつもと違った表情の桜を楽しんでみてはいかがでしょうか。
枝垂れ桜について
見ごろ :3月~4月
花言葉 :精神の美・優美・ごまかし
撮影場所:清雲時
写真提供:岩間 秀朗