秩父のお花を楽しむ金曜日「チューリップ」花金ep.46
- 2018/4/20
- 更新日 2018/4/19
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チューリップが見ごろをむかえました。
まっすぐで、凛とした春の花。写真を言葉をお届けします。
思いやり
明るく、素直なイメージのあるチューリップは、
家庭でもよく育てられる春のお花です。
チューリップといえば、オランダが有名ですね。
オランダの国花となっているチューリップは、今、見ごろを迎えています。
オランダにあるキューケンホフ公園は、
3月の下旬から5月中旬しか開園されない特別な観光スポットとして人気です。
そんなチューリップの花言葉は「思いやり」です。
この花言葉も、オランダの伝説に由来しています。
昔、ひとりの女性が3人の騎士にプロポーズされました。
騎士たちはそれぞれ”王冠”と”剣”と”財産”を自分の魅力としてアピールしました。
どれも魅力的だったので、女性はとても迷いましたが、
とうとう選ぶことができませんでした。
選ばれなかった2人のことを考えると、1人を選ぶことができなかったのです。
そこで、女性は自らがチューリップとなり、騎士たちがみんな幸福になることを望みました。
3人の騎士は、そのチューリップを大切に育てたといいます。
この伝説から、チューリップの花びらが王冠を、葉が剣を、球根が財産を表し、
男性に愛される女性のモチーフとされることもあるようです。
愛の芽生え
ピンクのチューリップの花言葉は「愛の芽生え」。
芽生えに必要なものはお水や栄養、光。
たくさん良いモノを吸収して準備ができたとき、
一筋の光が見えれば自然と芽生えます。
ビニールハウスで計画的に育てられるようなものであっても、
雨や風にさらされた野性的なものであっても。
どんなに小さな種も、必ず芽生えます。
その感動のために、喜びのために、
私たちはいつも準備をしていなければなりません。
愛の芽生えは、必ず誰かも幸せにするからです。
私を忘れて下さい
見慣れない黒いチューリップ。花言葉は「私を忘れてください」。
寂しくもあり、攻撃的でもあり、切なくもありますね。
ひとりぼっちの夜に、みんなが私を忘れてくれたらいいのに、と願うことがあります。
誰にも私を知られたくない、と投げやりな気持ちになってしまうことがあります。
そんな時は、決まって攻撃的で、満たされていなくて、でも実はとても寂しい時です。
私を忘れて下さい、なんて言葉にしたくなったら、
ちょっとリラックスする必要があるかもしれませんね。
あなたとの思い出で、今を生きている人がいます。
あなたの記憶が、誰かを生かしています。
私を忘れてください、なんて、
勝手なことを言うのは罪なことなのかもしれません。
チューリップについて
見ごろ :3月~5月
花言葉 :思いやり・愛の芽生え・私を忘れて下さい
撮影場所:秩父ミューズパーク
写真提供:岩間 秀朗